8日の中山メーン、オーシャンSで圧倒的1番人気のサンアディユがスタートで大出遅れ、最下位の16着に沈んだ。内田博は「馬がゲートを潜ろうとして、それを引き上げようとした時に切られてしまった。これも競馬、仕方がない」と肩を落とした。
この発走に対して他の騎手からはクレームが起こった。ゲートを切る瞬間にスターターが「開けるぞ!!」と声を出したが、何人かの騎手は「後ろを開けるものと勘違いした」と語った。サンアディユが長い間ゲートで暴れていて、通常なら馬を出してゲート入りをやり直すことが多いために誤解を招いたもの。JRA発走委員の川崎氏は「態勢が整った時にサンアディユの厩務員が飛び出して微妙にずれた。他の馬も動いていたし、あのタイミングしかなかった。喚起を促すために開けるぞと言った。誤解を招いたのはしようがない」とした。
(3月9日 スポニチ)
オーシャンS大敗翌日…アディユ急死
8日の中山・オーシャンSで16着に敗れたサンアディユ(牝6=音無)が9日正午すぎに急死した。獣医が駆けつけた時には馬房内で倒れている状態。すぐに競走馬診療所に運び点滴などの治療を施したが回復することはなかった。解剖の結果、心不全と判明した。
単勝1・7倍の1番人気に推されたオーシャンSではゲート内で暴れた上に、スターターとの呼吸も合わず致命的な出遅れ。しんがり負けに終わった。中山を午後6時24分に出発、栗東トレセンには深夜0時半頃に到着。その後に体調が急変したと見られる。サンアディユは昨年のサマースプリントシリーズのチャンピオンで短距離戦線の主役として期待されていた。JRA通算18戦8勝。重賞はアイビスサマーダッシュ、セントウルS、京阪杯。
(3月10日 スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/03/10/01.html